ボランティア活動に参加して得られるメリットにはなにがあるのかご存じでしょうか。
ボランティア活動のメリットは大きく8つあります。
本記事では、ボランティア活動で得られるメリットを1つ1つ解説するとともに、デメリットや参加時の注意点などをわかりやすく解説します。
ボランティア活動に参加を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
ボランティア活動で得られるメリット8つ
ボランティア活動で得られるメリットは大まかに、8つあります。
- 社会貢献していることを実感できる
- 自己成長につながる
- スキルが身につく
- 日常生活が充実する
- 仕事とは別の体験ができる
- 様々な世代と交流できる
- 知識や知見が増える
- 就職活動や入試の面談時の自己アピールになる
ボランティアを通じて、他に代えがたい体験をできる可能性があるので順に解説します。
社会貢献していることを実感できる
ボランティア活動に参加すると得られるメリットの1つは、社会貢献の実感です。
目の前で困っている人たちを支援するので、直接「ありがとう」と言ってもらえる機会が多くなります。
仕事や学業で感謝を言われる機会が少ない方であれば、その言葉を言ってもらえるだけで非常にやりがいを感じることもあるでしょう。
結果、社会に役立っているという実感を得られます。
自己成長につながる
ボランティア活動に参加すると、自己成長につながります。
具体例をあげると、以下のとおりです。
- 受け持った活動は責任を持って対応しなければならないため、責任感がつく
- 参加者や団体職員との会話を通じて、コミュニケーション能力が身につく
他にも、ボランティア活動で自分の新たな可能性に気づく場合もあります。
スキルが身につく
ボランティア活動は、頭と体を動かして実働することがほとんどなので実践を通じたスキルが身につきやすいといえます。
例えば、子どもたちに向けた学習支援ボランティアであれば、教える力が身につきます。
他にも、国際協力のボランティアでは、語学力やコミュニケーション能力に磨きがかかるでしょう。
このように活動に関連するスキルが多少身につくのが、ボランティアの魅力といえます。
日常生活が充実する
ボランティアに参加すると、得られた気づきにより日常生活が充実する場合があります。
例えば、子育て支援ボランティアに参加し、そこでの成功体験を自分の育児に取り入れて効率化できるなどが考えられます。
他にも、事前学習をしたり、活動の振り返りで関連する本を調べたりすれば、より有意義な読書ができるでしょう。
このようにボランティアへの参加は、日常生活を豊かにしてくれる可能性があります。
仕事とは別の体験ができる
仕事とはまったく別の体験ができるのは、ボランティアのメリットです。
ボランティアに参加する方の中には、仕事や学業で忙しく、毎日同じことの繰り返しをしている方もいるのではないでしょうか。
もしそのような日々を変えたければ、仕事や学業の内容とはかけ離れたボランティア活動に参加するとよいかもしれません。
例えば、スポーツに関連するボランティアに参加すれば、そのスポーツに関わりつつも、選手や大会の裏側が垣間見えるなどの非日常を味わえる可能性があります。
このように仕事とは別の体験が得られるのもボランティアの魅力です。
スポーツボランティアに興味がある方は、以下の記事で詳しく紹介しているのでぜひ参考にしてください。
様々な世代と交流できる
様々な世代と交流できるのは、ボランティア活動で得られるものの1つです。
仕事の職種によっては、働く人の年齢層が同じで、知り合う方の価値観や考え方が限られている場合があります。
一方、ボランティア活動は一般的に老若男女問わず募集されており、様々な年代の方が集まるため世代交流の幅が広がります。
すると世代を超えた価値観の違いに気がつくなどの楽しみ方ができるでしょう。
知識や知見が増える
ボランティア活動をすると、社会問題に対する知識や知見が増えます。
参加をきっかけに社会問題に関連する知識を得たり、参加者対象のセミナーを通じてよりよい活動ができるように知見が増えたりするからです。
例えば、ゴミ拾いボランティアに参加すると、捨てられているゴミの多さから「ゴミを出さない生活にするためにはどうしたら良いか」という考え方が生まれるでしょう。
それをきっかけに、日本や世界のごみ問題に興味を持って調べ、新たな知識を得られるかもしれません。
このようにボランティア参加は、社会問題に対する知識や知見を増やすきっかけになる可能性があります。
なお、ゴミ拾いボランティアに興味がある方は、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
就職活動や入試の面談時の自己アピールになる
ボランティア活動への参加は、就職活動や入試の面談時の自己アピールになる場合があります。
活動を通じて得られた経験や知識を、入社後・進学後の活動で有効活用できると伝えられるからです。
就職先や行きたい学部に関連するボランティアに参加しておけば、一層面接やエントリーシートに活かしやすいといえます。
目的をしっかり持って適切なボランティア活動に参加して、就職活動や入試を少しでも有利に進めましょう。
ボランティア活動のデメリット
ボランティア活動のデメリットはいくつかありますが、代表例は以下の2つです。
- 時間的な拘束がある
- 原則無報酬である
ボランティア活動に参加して後悔しないように、上記についてそれぞれ解説します。
時間が拘束される
ボランティア活動のデメリットは、多少の拘束時間が発生する点です。
多くの方が仕事や学業が休みの日に参加するため、貴重な休みを利用して参加します。
そのため他の予定を入れたり、なかなか体を休めたりできなくなるでしょう。
無理に参加することにならないよう、参加頻度や体の負担が少ないものだったり、近場での活動に参加したりといった工夫をするのがおすすめです。
原則は無報酬である
ボランティア活動は原則無報酬で、むしろ費用負担がある場合があります。
費用負担の例を挙げると、支援先までの交通費や活動中の怪我などを保障する保険料などが該当します。
そのため実費負担分がどの程度あるのか主催団体に確認して、納得した上で参加しましょう。
なお、ボランティア活動の中には、お金をもらいながら活動できる有償ボランティアもあります。
有償ボランティアについては、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
ボランティアの選び方のポイント
ボランティア選びのポイントはいくつかありますが、一例として2つ紹介します。
- 体の負担から選ぶ
- 信頼できる団体から選ぶ
上記の2点に注意すると、本業と両立しながら参加できたり、より充実したボランティアに参加できたりするためそれぞれ解説します。
体の負担から選ぶ
ボランティアを選ぶときは、体の負担を考えることがポイントです。
なぜなら体に大きく負担がかかる作業があると、怪我や病気のリスクが高まるからです。
ボランティア活動の影響で、本業に支障が出ないよう注意しましょう。
あらかじめどのような作業が発生するのか、ボランティアの活動内容をあらかじめ確認しておくことが大切です。
信頼できる団体を選ぶ
ボランティア活動を探す際に、安心して活動に参加するためにも信頼できる団体を選びましょう。
団体が信頼度できるか否か判断するポイントはいくつかありますが、おおよそ以下のポイントを確認するのがおすすめです。
- ボランティア募集実績がある
- 法人格があるか
- ホームページやSNSはこまめに更新されているか
- 連絡先記載の有無
信頼できる団体であれば、初めてボランティアに参加する人も活動しやすいでしょう。
ボランティアの種類
ボランティアの種類には、大まかに12種類あります。
興味があるものがあれば、その活動ができるボランティアに参加するなどしてボランティア選びに役立ちます。
ボランティアの種類 | 主な活動内容 |
---|---|
自然保護・環境保全 | 植林や清掃活動など |
海外ボランティア | 現地の社会課題解決など |
障がい者支援 | 生活サポートやレクリエーション活動など |
介護 | 介護スタッフの補助など |
貧困 | ひとり親家庭の支援など |
子育て支援 | 児童館などのサポートスタッフ |
被災地支援 | がれきの撤去や泥出しなど |
地域おこし | 農作業やイベントスタッフなど |
健康・医療 | 病院のボランティアスタッフ |
文化保全 | 文化財の修繕や継承など |
スポーツ | 大会スタッフやクラブのコーチなど |
募金 | 街頭募金を募るボランティアなど |
上記以外にもさらに詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
ボランティア参加の注意点
ボランティア参加時の注意点は主に以下の3つです。
- 相手の立場に立った支援を心がける
- 最新情報を調べてから参加する
- 海外でボランティアする時は現地の情勢や衛生面に配慮する
それぞれの注意点を知って活動できると、「思っていた活動と違う」といったミスマッチを防げますのでそれぞれ解説します。
相手の立場に立って支援する
ボランティアに参加するときは、相手の立場に立った支援が必要です。
状況によって必要とされる支援が異なるため、よかれと思って行ったことが必ずしも困っている人のためにならない場合があります。
そのため実際に活動する時は支援相手としっかりコミュニケーションを取り、本当に必要な支援はなにかを考えることが大切です。
最新情報を調べてから参加する
ボランティアに参加する際は、最新情報を調べてから参加することが大切です。
例えば、イベントスタッフボランティアの場合は、募集から活動開始までに期間が空きます。
また、参加日程の近いボランティアでも、当日の天候によってはプログラムの変更もあり得るため、最新情報を調べてからの参加が望まれます。
特に、被災地で活躍する災害ボランティアに参加する際は、最新情報や募集要項に基づいた行動が求められます。
詳しくは以下の記事を参考にしてください。
海外では現地の情勢や衛生面に配慮する
海外でボランティア活動する時は、活動時期の地域情勢や衛生面に気をつけましょう。
渡航先の情勢によって活動が制限されている場合や、衛生状態に不安がある場合があるからです。
そのため渡航先の国について事前に調べたり、現地職員の指示にしたがって行動したりして最大限回避しましょう。
ボランティア活動ではなく寄付という方法もある
時間や体への負担の問題からボランティア活動への参加は難しいけれども、少しでも団体や社会に貢献したい方であれば、寄付という方法もあります。
寄付をすれば、現地で活動する人や団体を間接的に支援することが可能です。
また、認定NPO法人など特定の団体への寄付は節税につながるため、金銭的なメリットもあります。
認定NPO法人への寄付については、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
なお、寄付先が信頼できる団体かしっかり見極めましょう。
信頼できない団体だと、自分の寄付金を別の目的に使われてしまうかもしれません。
寄付先が信頼できるか見分けるポイントについては、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひご覧ください。
ボランティアで得られるメリットはたくさんある
ボランティアで得られるメリットはたくさんあり、代表例は以下のとおりです。
- 社会貢献していることを実感できる
- 自己成長につながる
- スキルが身につく
- 日常生活が充実する
- 仕事とは別の体験ができる
- 様々な世代と交流できる
- 知識や知見が増える
- 就職活動や入試の面談時の自己アピールになる
きっと仕事や学業ではなかなか得られない体験になるので、ぜひ自分に合ったボランティアを探してみてはいかがでしょうか。