ボランティアの代表例14種類を一覧表で解説!高校生や社会人におすすめの活動内容も紹介

ボランティアの代表例14種類を一覧表で解説!高校生や社会人におすすめの活動内容も紹介

ボランティアを探すときに、どのようなボランティアがあるのか、どのように探したら良いかお困りではないでしょうか。この記事では、ボランティアの例を一覧表で示し、さらに具体的な探し方も解説します。記事を最後まで読むと、自分にあったボランティアが見つかるので参考にしてください。

ボランティアを探す時に、どのような種類があるのか、その中から自分にあったボランティアはどれなのか、なかなか探せずお困りではないでしょうか。

結論、代表的なボランティアは14種類あり、それぞれ特徴が異なります。

この記事では、さらに、14種類の中でも自分にあったボランティアの探し方をわかりやすく解説します。

自分にあったボランティアを探している方はぜひ参考にしてください。

代表的なボランティアの種類14選

代表的なボランティアは、主に以下の14種類があります。

ボランティアの種類主な活動内容
自然保護・環境保全植林や清掃活動など
海外ボランティア現地の社会課題解決など
障がい者支援生活サポートやレクリエーション活動など
介護介護スタッフの補助など
貧困ひとり親家庭の支援など
子育て支援児童館などのサポートスタッフ
被災地支援がれきの撤去や泥出しなど
地域おこし農作業やイベントスタッフなど
健康・医療病院のボランティアスタッフ
文化保全文化財の修繕や継承など
スポーツ大会スタッフやクラブのコーチなど
募金街頭募金を募るボランティアなど
プロボノ資格やスキルを活かした活動
その他のボランティア治験や万博スタッフなど

興味関心にあわせて自分にあったボランティアを見つけられるよう、それぞれ詳しく解説します。

自然保護・環境保全

自然保護・環境保全のボランティアは、主に以下のような活動をします。

  • 植林
  • 間伐
  • 野生動物の保護
  • ゴミ拾い
  • 美化活動

植林や間伐は森林を保全するために、里山などに入って活動します。

ただし、都市部の方が参加する場合、1日や半日などまとまった時間が必要です。

より身近にボランティア活動に参加したい場合は、ゴミ拾いや沿道に花を植えるなど町の環境美化活動をするとよいでしょう。

海外ボランティア

海外ボランティアは、海外まで直接行って現地の人々のさまざまな社会課題を支援します。

主な活動内容は以下のとおりです。

  • 現地の子どもたちの支援
  • ゴミ問題など環境に関するボランティア
  • 貧困問題への取り組み

世界中からボランティアメンバーが集まるので、国際交流ができたり、語学が学べたりといった日本国内では得られない魅力があります。

海外ボランティアに参加する方法は、NGO(非政府国際協力組織)やNPO(非営利団体)を通じて申し込んだり、海外ボランティアツアーに参加したりなどがあります。

障がい者支援

障がい者を支援するボランティアは、例えば以下のようなものがあります。

  • 食事など生活の介助
  • 話し相手
  • 朗読やレコーディング
  • レクリエーションの補助スタッフ

上記は一例で、施設によって活動内容はさまざまです。

主に施設の方々が気持ちよく利用できる環境作りをすることが目的です。

介護

介護ボランティアとは、主に介護スタッフの補助をするボランティアです。
介護に直接関わるには介護士の資格が必要なので、ボランティアはあくまで介護士の補助という立ち位置になります。
そのため主な活動内容の一例は以下のようになります。

  • 施設利用者のベッドメイキング
  • 共有スペースや個室の掃除
  • 備品の手入れ

介護スタッフの手がなかなか届かない細かい仕事をサポートし、施設の入居者や訪れる人々に喜ばれる活動ができます。

貧困

貧困に関するボランティアの活動は、主に以下のようなものがあります。

  • 塾に通いたくても通えない子どもの学習支援
  • 習い事に行きたくても行けない子どもの体験機会の支援

主に母子家庭で貧困に悩まされる世帯が多く、そういった方々へボランティア活動を通して支援することができます。

子育て支援

子育てボランティアの活動内容には、以下のようなものがあります。

  • 託児
  • 親子との交流・見守り
  • イベントスタッフ

託児とは、保護者が戻るまでの間、託児スペースに預けられた子どもを職員と一緒に見守ることです。

また、児童館などではハロウィンやクリスマスなどの季節イベントを開催している場合があり、その際にイベントスタッフとして関わることができます。

子どもが好きな方は、子育て支援のボランティアはぴったりでしょう。

被災地支援

被災地支援ボランティアは、地震や津波などの自然災害が発生したときに現地で支援活動を行うものです。

主な活動内容の代表例は以下のとおりとなります。

  • がれきの分別・撤去作業
  • 泥出し
  • 室内清掃
  • 引越しの手伝い
  • ボランティアセンターの受付
  • 炊き出し

ひとえに被災地支援といっても、活動内容は力仕事や事務作業など多岐にわたります。

なお、活動期間は被災直後だけではなく、中〜長期になる場合があります。

健康・医療支援

健康・医療支援のボランティアの代表的な活動内容は、主に以下のとおりです。

  • 受付案内など外来対応
  • 小児病棟での子どもの読み聞かせ
  • 傾聴ボランティア
  • 車いすの介助や清掃
  • 入院患者のレクリエーション補助

健康・医療支援のボランティアは、規模の大きな病院で募集されていることが多いです。

地域おこし

地域おこしのボランティアは、イベントや農業の手伝いなどを募集していることが多く、主な活動例は以下のとおりです。

  • 農作物の収穫手伝い
  • ビーチ清掃
  • 祭りの運営の手伝い
  • 移住のフォロー

主に地域活性化や高齢化に伴う人手不足を補う役割があります。

また、長期間にわたって移住をして活動することもできます。

文化保全

文化保全に関わるボランティアは、大きく2つに分けられます。

ボランティアの種類活動内容
文化財修復保全ボランティア専門家の指導や指示のもと、文化財の修復をする
文化財継承ボランティア歴史や文化の語り部として、資料館などで解説する

文化財は国の財産であるため、事前に講習会などが開かれ、基礎知識を持った上でボランティア活動することが求められます。

スポーツ

スポーツに関するボランティアは、以下のような例があります。

  • 市民マラソンの給水所や受付などの大会サポート
  • クラブやスポーツ団体の運営サポート

大会をサポートするボランティアは基本的に不定期開催ですが、休みがあえば参加しやすいのが特徴です。

また、クラブ団体のボランティアは毎週定期的に開催することが多く、継続的に参加したい方に向いているでしょう。

募金活動

募金活動に関するボランティアとは、主に街頭で募金を募る活動を指します。

なお、街頭で募金するためには、場合によっては募金活動を行う許可を取ったり、一緒に活動してくれる仲間を募ったりする必要があります。

プロボノ

プロボノとは、自分の持っているスキルや資格を活かしたボランティアです。

一例として、以下のようなものがあります。

  • 弁護士資格が必要な法律相談
  • ライティングスキルが必要な広報の手伝い
  • プログラミングスキルを活かしたホームページ制作

上記のように、スキルや資格があるからこそ貢献できるボランティアがプロボノです。

詳しくは以下の記事で解説しているので、ぜひ参考にしてください。

その他のボランティア

ボランティアには、常時募集されていることが少なく、タイミングが合えば応募できる珍しいものもあります。

  • 治験ボランティア
  • 万博やオリンピックなど時期が関係するイベントスタッフ
  • フードバンクスタッフ

上記は一例ですが、スタッフに空きが出ないと追加で募集しないようなボランティアなども含まれます。

開催期間が限られるボランティアはそもそも競争率が高かったり、応募期間が限られたりするため、参加したい場合は募集情報を常にチェックしておきましょう。

ボランティアとは

そもそもボランティアとは、ラテン語の「volo」に由来します。

その意味は、自発的な活動を指し、誰かに強制されてやるものではありません。

このため、どこで・何を・どのくらいの期間やるのかは、すべて本人の意志で決められるのです。

ボランティアの詳しい定義は以下の記事で解説しているので、参考にしてください。

また、厚生労働省の調査によると、2017年のボランティア活動者数は19.4万グループ、延べ707万人も活動に関わっているという報告があります。

出典:厚生労働省

それだけ多くの方がボランティアに参加していることがわかります。

年齢別のボランティア活動の選び方

ボランティア選びに迷ったら、以下のように自分の年齢層にあわせて選ぶのも1つです。

年齢層選び方
シニア体力面を考慮・コミュニケーションを取りやすいか
社会人休日に参加できるか
大学生長期休暇や若さを活かせるか
高校生以下地域に密着した身近な活動

年齢により体力や使える時間などの要素で向き・不向きがあるため、それぞれ解説します。

シニア:体の負担が少なくコミュニケーションができるボランティア

シニアの方がボランティアを選ぶ場合、体力面に気をつける必要があります。

なぜなら年齢を重ねるごとに体が衰えてしまい、移動や重いものを持つなどの活動で負担がかかりやすいからです。

また、コミュニケーションが取りやすいボランティアを選ぶのもよいでしょう。

会社を退職した後は、社会との繋がりが薄くなりがちです。

そのためボランティア活動で一緒になった方々とコミュニケーションをすれば、新たな生きがいを見つけられる可能性があります。

以上のことから、シニアの方は体の負担が少なくコミュニケーションができるボランティアをおすすめします。

社会人:休日を活用して参加できるボランティア

社会人がボランティアを選ぶ場合、休日を活用して参加できるものを選ぶのがおすすめです。

平日は会社で働いていて、まとまったボランティア活動の時間が取りにくいからです。

自治体の公式サイトや募集サイトで、休日でも参加できるものを選ぶとよいでしょう。

大学生:長期休暇や体力を活かせるボランティア

大学生がボランティアを選ぶなら、長期休暇を活かせたり、体力を使ったりする活動を選ぶとよいでしょう。

例えば、以下のようなものがあります。

  • 海外ボランティアに参加して現地の方々を支援する
  • 被災地に行ってがれきの撤去などを手伝う

大学生は定期的に長期休暇があるため、国内の遠方や海外に行くボランティア活動に参加すれば、普段ではなかなか得られない経験ができるでしょう。

また、海外ボランティアであれば、日本語以外でコミュニケーションをとることが多くなるため、語学力の向上も期待できます。

他にも、力仕事が必要なボランティアもおすすめです。

力仕事は若い人でないとできない場合が往々にしてあるので、ボランティアとして参加すれば、多くの人を助けて感謝されるでしょう。

高校生以下:自分が住む町を中心とした身近なボランティア

高校生以下の方がボランティアを選ぶ場合、自分が住む町を中心に身近なボランティア活動を選ぶのがおすすめです。

遠方のボランティアへの参加には交通費や宿泊費が自己負担である場合が多いです。

そのため高校生以下だと、費用面から参加が難しい可能性が高いでしょう。

身近なボランティア活動の例を挙げると、以下のようなものがあります。

  • 募金
  • 清掃
  • 大会やイベントスタッフ
  • 子育て・介護

募金や清掃活動は、募集数が多く、高校生以下でも参加しやすいボランティアです。

大会やイベントボランティアは基本的に大人が募集されていますが、高校生以下が参加できるものもあります。

自分が住む町ではどのようなボランティアが募集されているか、一度確認してみましょう。

ボランティアを募集している団体の探し方

ボランティアを募集している団体の探し方は、主に以下の3つがあります。

  • 検索サイトを活用
  • 自分が住んでいる地域名で検索
  • ボランティアセンターに行ってみる

上記の方法を使うと、自分にあったボランティアを効率よく探せるので順番に解説します。

検索サイトを活用

ボランティアを募集している団体を探すには、検索サイトを活用します。

検索サイトは、活動内容や活動エリア・キーワードなどからボランティアを検索できます

検索サイトごとに掲載されているボランティア団体が多少異なる場合があるため、いくつか利用して比較するとよいでしょう。

これらを活用すると、ボランティアを募集している団体を効率よく探せます。

自分が住んでいる地域名で検索する

自分が住んでいる地域のボランティアを募集している団体を調べるには、スマホやPCで「地域名 ボランティア」で検索してみてください。

すると、地域内で募集されているボランティア活動をピンポイントに知ることができます。

近隣のボランティアに参加したいという方は、ぜひ試してみてください。

ボランティアセンターを活用

ボランティアを募集する団体を探す際に、ボランティアセンターを活用する方法があります。

ボランティアセンターとは、全国の各都道府県に設置されたボランティア関連の情報提供や相談ができる施設です。

この施設には、ボランティアコーディネーターがいて、自分に合うボランティアを相談しながら決められます。

ただし、ボランティアセンターがある場所が限られているため、近くや行きやすい場所にある時は活用するとよいでしょう。

ボランティア参加が難しい時は寄贈や寄付をする

ボランティアに参加したいものの、休みの日や空き時間がなかなかなくて参加が難しいという方もいるでしょう。

そのような場合は、寄贈や寄付を検討してみましょう。

寄贈・寄付は物やお金を贈って支援する方法で、時間に囚われず団体の活動を支援できます。

また、対象の団体に寄付をすれば、寄附金控除の対象になり、税金を安く抑えることも可能です。

ボランティア参加が難しい時に検討できる寄贈・寄付ができるものについては、以下の記事で解説しているのでぜひ参考にしてください。

ボランティアには色々な種類がある

ボランティア活動には色々な種類があり、代表的なものをまとめると以下の14種類があります。

ボランティアの種類主な活動内容
自然保護・環境保全植林や清掃活動など
海外ボランティア現地の社会課題解決など
障がい者支援生活サポートやレクリエーション活動など
介護介護スタッフの補助など
貧困ひとり親家庭の支援など
子育て支援児童館などのサポートスタッフ
被災地支援がれきの撤去や泥出しなど
地域おこし農作業やイベントスタッフなど
健康・医療病院のボランティアスタッフ
文化保全文化財の修繕や継承など
スポーツ大会スタッフやクラブのコーチなど
募金街頭募金を募るボランティアなど
プロボノ資格やスキルを活かした活動
その他のボランティア治験や万博スタッフなど

上記を参考に、興味関心や年齢、目的などにあわせて、自分にあったボランティア活動を見つけてください。