初めて寄付するにあたって、どのような団体に寄付していいか迷ってしまっていないでしょうか。
また、信頼できない団体に寄付をしてしまって、寄付金が不正に利用されることは避けたいですよね。
そこで本記事では、信頼できる寄付先のポイントを10個挙げ、それぞれ理由を解説します。
記事を最後まで読むと、寄付してはいけない団体を避ける方法や寄付するコツ、自分が寄付したい団体の見つけ方がわかります。
寄付をしたいけれども、寄付先に迷っている方や注意点を知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
寄付してはいけない団体を避けるポイント10個
寄付してはいけない団体を避けるポイントは、以下の10個です。
- 法人格を取得しているか
- 財務状況は公開されているか
- スタッフの顔は公開されているか
- 代表者の挨拶はあるか
- ホームページやSNSは更新されているか
- 定期的な活動報告はあるか
- メディアに掲載されているか
- 団体の理念と活動が一貫しているか
- 活動期間が長いか
- 企業や団体から支援があるか
上記10個を把握しておけば、信頼できる寄付先を見分けるヒントになります。それぞれ、順番に解説します。
法人格を取得しているか
法人格とは、権利義務・取引の主体になれるよう、所轄庁が与えた資格のことです。
法人格を取得していると、所轄庁から認められたことになるため、個人で活動している団体よりも客観性が増すので信頼できる寄付先といえます。
財務状況は公開されているか
財務状況の公開があると、信頼できる寄付先の判断材料になります。寄付金が用途別に記されており、透明性が担保されるからです。
財務状況は団体ホームページの「事業内容」などで公開されています。そこでどんな事業にいくら使っているのか確認しましょう。
内容や金額など詳細に書かれていれば、透明性があると考えられるので信頼できると判断できるでしょう。
財務状況の公開のない団体に寄付するのは避けた方がよいです。
スタッフの顔は公開されているか
主要スタッフの顔や実名が公開されていると、信頼性は高まります。
発言に説得力が出るとともに、発言に対する責任を匿名よりも負いやすいからです。
また、顔出し・実名で発言すると、友人や知人に知られるリスクがあります。
それでも公表しているため、団体の発言・内容に責任を持っている姿勢が伺えます。
スタッフ紹介は活動の概要ページなどで公開されているため、必ずチェックしましょう。
代表者のあいさつがあるか
代表者のあいさつも、寄付してはいけない団体かどうかの判断材料になります。
代表者のあいさつは、団体の理念と一緒に公開されていることが多いです。
このあいさつをチェックすることで、団体の設立の背景がわかります。
寄付したい団体の使命や目的が明記されていれば、寄付しても問題ないでしょう。
なお、代表者あいさつがない団体でも、インターネット上に代表者インタビューが掲載されている場合があります。
ホームページやSNSの更新はされているか
寄付予定の団体のホームページやSNSが更新されているかチェックすることも、信頼できる寄付先を選ぶうえで大切です。
インターネットが普及した現代において、ホームページやSNSは団体の活動を知らせる重要なツールで、多くの団体が活用しています。
それにもかかわらず使っていないのは、少し違和感があると考えられるのです。
定期的な活動報告書はあるか
寄付する前に、団体の定期的な活動報告を確認しましょう。
活動報告が定期的にされていれば、活動を継続して行っていて、寄付金をしっかり活用してくれる団体だと判断する基準となります。
例えば、活動報告は、事業報告や会計報告で年度ごとに把握できます。
基本的に団体のホームページ上部に書かれているので、確認してみましょう。
活動報告のある・なしを確認するだけでも、その団体の信頼性がみえてきます。
メディアに掲載されているか
寄付予定の団体のホームページに、メディア掲載の報告があると信頼性の指標になります。
例えば、活動がニュースに取り上げられたり、新聞に代表者のメッセージが掲載されたりなどです。
団体名が公開されれば、メディアを通じて団体名が広く知られることになります。
また、発言者も公開されるため、内容に責任を持たなければなりません。
また、掲載する側のメディアでも取り上げる団体を吟味しているため、選ばれた団体であるという実績が信頼性につながるでしょう。
このように、メディアの掲載実績は信頼性に繋がります。
メディア掲載の有無は、団体のホームページの「お知らせ」「メディア掲載一覧」などから確認できます。
団体の理念と活動が一貫しているか
団体が主張する理念と活動が一貫していれば、信頼できる団体である可能性が高いといえます。
掲げている理念に対して活動が一貫していないと、本当に自分が寄付したお金がしっかり使われるのか不安ですよね。
そのため理念と活動報告を見て、一貫しているか確認するとよいでしょう。
活動期間が長いか
団体の活動期間の長さは、寄付してはいけない団体を避ける上で重要な判断材料です。
例えば、設立1年目の団体と10年目の団体では、10年の歴史がある団体の方が長く実績があるため、信頼に足る団体であると考えられるでしょう。
活動期間は、団体ホームページの「沿革」などで確認できます。
また、活動期間が短かったとしても、団体設立前の代表者の活動歴や団体実績をチェックすると、より客観的な判断が可能です。
代表者の活動歴に信頼性があり、団体の活動実績も残せていれば、活動期間が短くても信頼できるでしょう。
一概には言えませんが、活動期間の長さは信頼性の一つの目安になります。
企業や財団から支援があるか
企業や財団からの支援があるかどうかも、判断材料の一つです。
企業や財団が寄付する場合、支援先に「信頼性はあるか」「不正はしていないか」などをチェックしたあとで寄付するからです。
企業や財団からの寄付があるか否かは、団体のホームページの「ご支援者の声」などで確認できます。
企業や財団は寄付先の活動を精査してから寄付するため、選ばれている団体は信頼できるでしょう。
認定NPO法人ならポイントをすべて満たしている
認定NPO法人は、信頼できる寄付先のポイント10個を満たしています。
なぜなら認定NPO法人は、通常のNPO法人とは違い、「より客観的な基準において高い公益性をもっている」と認められた団体だからです。
認定NPO法人は内閣府のHPで、一覧表や都道府県別のリストから探せます。
認定NPO法人について詳しく知りたい人は、以下の記事を参考にしてください。
継続的な寄付が不安な時の対処法
信頼できる寄付先のポイントを知っても、本当に信頼できるかどうか正確に把握することはなかなか難しいですよね。
その場合、いきなり継続的な寄付をするのは不安でしょう。
そんな方は以下のような方法をおすすめします。
- 金額指定して1回だけ寄付する
- お金以外を寄付する
まず継続的な寄付が不安なら、金額を指定して1回だけ寄付する方法を試してみましょう。
また、そもそもお金の寄付自体が不安なら、物品や不用品などのお金以外を団体に寄付する方法があります。
1回だけ寄付をする
寄付をする際に、1回だけの寄付をしてみましょう。
とりあえず1回だけの寄付なら、団体の活動をみながら、追加で寄付をするか検討できます。
多くの団体の寄付ページで、基本的に寄付を1回だけするか継続でするか選べます。
例えば、認定NPO法人の3keysでは、以下のように選ぶことが可能です。
参照元:認定NPO法人3keys
検討している寄付先で、1回だけの寄付ができないか確認してみましょう。
お金以外を寄付する
そもそもお金を寄付するのが不安であれば、お金以外を寄付してみてはいかがでしょうか。
例を挙げると、以下の通りです。
- 物品
- 不用品
- 人手(ボランティア)
お金以外の寄付でも、多くの人の助けになります。
詳しく知りたい方は、ぜひ下記の記事を参考にしてください。
動画やSNSの広告に出ている団体でも一概に怪しいとはいえない
動画やSNSを見ていると、寄付を募る団体の広告が流れることがありますが、だからといって一概に怪しいとはいえません。
インターネットやスマートフォンの普及により、動画やSNSの視聴は身近なものになりました。
そのため、寄付を募る団体も時代に合わせて、動画やSNSを活用しています。
よって、広告に出たからといって、怪しいわけではありません。
とはいえ、必ずしも信頼できるともいえないので、「寄付をしてはいけない団体を避けるポイント10個」を参考にして判断するとよいでしょう。
信頼できる団体か見分けるポイントをチェックして納得のいく寄付をしよう
寄付先に迷っているなら、以下の10個のポイントを満たしていれば、信頼できる寄付先といえるでしょう。
- 法人格を取得しているか
- 財務状況は公開されているか
- スタッフの顔は公開されているか
- 代表者の挨拶はあるか
- ホームページやSNSは更新されているか
- 定期的な活動報告はあるか
- メディアに掲載されているか
- 団体の理念と活動が一貫しているか
- 活動期間が長いか
- 企業や団体から支援があるか
上記のポイントを寄付先に迷っている団体の活動と照らしあわせ、納得した上で寄付をしましょう。