SDGs目標達成に貢献したくともなにをしたらよいか、悩まれている方も多いのではないでしょうか。
結論、簡単な方法として、SDgs課題解決に向けて活動している団体への寄付があります。
この記事では、寄付の方法や寄付の種類をわかりやすく解説します。
また、寄付以外の方法も解説するのでぜひ参考にしてください。
SDGs目標達成に向けた寄付とは
SDGsの目標達成に向けて個人ができることとして、SDGsに向き合って活動する団体に寄付する方法があります。
そもそもSDGsとは、Sustainable Development Goalsの略で、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標のことです。
SDGsには以下の17の目標があり、その下に169のターゲットと231の指標があります。
1.貧困をなくそう 2.飢餓をゼロに 3.すべての人に健康と福祉を 4.質の高い教育をみんなに 5.ジェンダー平等を実現しよう 6.安全な水とトイレを世界中に 7.エネルギーをみんなにそしてクリーンに 8.働きがいも経済成長も 9.産業と技術革新の基盤をつくろう 10.人や国の不平等をなくそう 11.住み続けられるまちづくりを 12.つくる責任つかう責任 13.気候変動に具体的な対策を 14.海の豊かさを守ろう 15.陸の豊かさも守ろう 16.平和と公正をすべての人に 17.パートナーシップで目標を達成しよう |
SDGsについて詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
SDGsの目標は適用範囲が世界と広く、一個人の活動だけでは達成が難しいので、目標達成に向けて企業や団体が大規模に活動を行っております。
とはいえ、一個人がなにもできないわけではありません。
活動を行っている企業や団体に寄付をすることで、間接的に目標達成に貢献できます。
SDGs目標達成を目指す団体への寄付方法
SDGs目標達成を目指す団体への寄付は、さまざまな地球環境・社会問題のなかで自分の興味・関心がある課題に対して自由に行えます。
認定NPO法人をはじめ、さまざまな団体が寄付を通じて、世界中のSDGsの課題解決に向けて行動しています。
寄付の方法は簡単で、基本的には以下のように団体の公式サイトからできます。
(団体への寄付方法)
- 団体の公式サイトから寄付できるページを探す
- 必要情報を入力する
- クレジットカードや銀行振り込みで決済して寄付する
興味・関心のある課題が見つかったら、寄付する前に団体の公式サイトで活動内容などを参照しましょう。
本当に自分の希望に合った使い道に使われるのか確認できます。
SDGs目標達成に向けてできる手軽な寄付は募金
SDGs目標達成に向けてできる手軽な寄付方法は、募金です。
募金には、主に以下の2種類があります。
- 街頭・店頭募金:街頭や店頭で直接現金を募金する
- インターネット募金:インターネットから間接的に募金する
どちらも手軽にできますので、それぞれ詳しく解説します。
街頭・店頭募金
街頭や店頭募金は、街中にある募金箱に小銭などの現金を入れて募金する方法です。
募金箱は駅前や街中のスーパー、コンビニエンスストアや飲食店などに設置されています。
通勤途中や通学中に利用でき、財布を出したタイミングと重なれば、お釣りを募金箱に入れるなど手軽にできるのが特徴です。
自分が支援したい団体であるとは必ずしも限りませんが、誰でもできる寄付方法の1つといえます。
インターネット募金
インターネット募金は、インターネット上で決済して募金する方法です。
場所を問わず、インターネット環境があれば募金が可能で、最も手軽な募金方法です。
支払い方法はクレジットカードだけでなく、銀行振込などもあります。
インターネット募金については、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
さらに、クリック募金なら、クレジットカードの登録をすることなく、ただクリックするだけで募金ができます。
寄付するお金がない方でもできる寄付方法です。
クリック募金については、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
特定の団体への寄付は節税になる
特定の団体へ寄付すると、寄付金額に応じて所得控除されて節税になります。
特定の団体の代表例は以下のとおりです。
- 国や地方公共団体への寄付
- 認定NPO法人への寄付
- 指定寄付金の要件を満たす寄付
- その他
例えば、認定NPO法人に寄付をすると、後日に寄附金受領証明書をもらえます。
それを使って確定申告すると、寄附金控除を受けられて所得税を抑えられるのです。
寄付による節税については、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
洋服や物品の寄付もできる
寄付には、金銭だけではなく洋服や物品を寄付する方法もあります。
これらの方法は、洋服や物品が余っている方に向いており、おもちゃやぬいぐるみ、洋服など様々なカテゴリのものを寄付できます。
ただし、物品を団体に送る場合は、自分で段ボールに詰めて、送料を自己負担するのが一般的です。
物品の寄付に興味がある方は、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
SDGs目標達成に向けて寄付するメリット
SDGs目標達成に向けて寄付するメリットは、以下のとおりです。
- 世界の課題解決を支援できる
- 個人では取り組みにくい活動を支援できる
- 継続的に支援できる
寄付だからこそのメリットがあります。
世界の課題解決を支援できる
世界の課題解決を支援できるのは、SDGs目標達成に向けて寄付するメリットの1つです。
実際に自分が海外に行って支援するのは難しいですが、寄付という形なら誰でも世界中に向けて支援できます。
個人では取り組みにくい活動を支援できる
個人ではなかなか取り組みにくい活動を支援できる点は、SDGs目標達成に向けて寄付するメリットです。
例えば、SDGs目標1「貧困をなくそう」は、貧困がテーマの目標です。
貧困の解決は国内外を問わず課題となっており、海外では主に絶対的貧困の解決が課題です。
絶対的貧困 → 世界銀行が2015年に定めた国際貧困ライン1日1.90ドル(1ドル140円と仮定すると日本円で約266円)未満で生活する人たち |
そして、日本国内では、相対的貧困の解決が課題になっています。
相対的貧困 → 国や地域の水準の中で比較し、大多数よりも貧しい状態のこと。厚生労働省の資料によると、2021年の貧困線(等価可処分所得の中央値の半分)は 127 万円。さらに、貧困線に満たない世帯を相対的貧困といい、15.4%も存在する。 |
上記のように、ひとくちに貧困といっても国や地域によって課題の形は様々で、個人で解決するには限界があります。
しかし、寄付なら課題解決に向けて大規模に行動する団体を支援できるので、個人ではできない目標達成に貢献できます。
継続的に支援できる
寄付なら、SDGs目標達成を継続的に支援しやすいです。
団体への寄付方法には、一度きりの寄付だけでなく、毎月一定額を寄付し続ける設定が選べます。
それを選べば、特に自分がなにかすることなく、毎月SDGs目標達成への支援ができるのです。
また、継続的に寄付していると、お礼状や活動報告などをもらえる可能性が高く、寄付の効果を実感し、寄付して良かったと思えるでしょう。
金額も毎月1,000円〜などと少額からできるので、今まとまったお金がなくても手軽に始めやすいです。
SDGs目標達成を目指す団体に寄付するときの注意点
SDGs目標達成を目指す団体に寄付するときの注意点で特に大切なのは、団体の信頼性です。
貴重な寄付金が本来の目的ではないところに使われるのは避けたいことです。
団体の公式サイトから活動内容や寄付金の使い道をよくチェックしましょう。
そのほかにも、チェックポイントは10個あるので、気になる方は以下の記事を参考にしてください。
寄付以外でSDGs目標達成に貢献するためにできること
寄付以外でSDGs目標達成に貢献するためにできることの代表例は、主に以下の2つです。
- 身近な行動の意識をかえる
- ボランティアに参加する
寄付するだけの金銭的な余裕がない方や、一個人でも実際の行動で貢献したい方は参考にしてください。
身近な行動の意識をかえる
寄付以外でSDGs目標達成に貢献するには、身近な行動の意識をかえるのが有効です。
国連が公表する「ナマケモノにもできるアクション・ガイド」には、SDGs目標達成に近づくための具体的な行動が示されています。
行動意識を変えるだけなので、寄付よりも手軽に取り組めるでしょう。
代表的な行動例は以下のとおりです。
レベル1: ソファに寝たままできること
- SNSでSDGs関連のトピックをシェアする
- 電気などの家電製品のスイッチをこまめに切る
- 印刷を減らして紙の無駄遣いを減らす
レベル2: 家にいてもできること
- 簡易包装の商品を買う
- 食べ切れる分だけ購入する・食品の冷凍を活用する
- 埋立地を減らすために紙やガラス、プラスチックやアルミをリサイクルする
レベル3: 家の外でできること
- 買い物はできるだけ地元でする
- マイボトルを積極的に使う
- 使わないものは寄付を検討する
レベル4: 職場でできること
- 労働にまつわる権利を知る
- 職場で差別があったら相談する
- 若い人たちの相談相手になる
行動内容は取り組みやすい順番に記載されており、レベル1が最も取り組みやすいです。
1回の行動は微力でも、継続・反復すると大きな結果につながります。
ボランティアに参加する
ボランティア参加も、寄付以外でSDGs目標達成に貢献する方法の1つです。
SDGs目標達成に向けて活動する団体は、人手不足に悩んでいる場合もあります。
人手不足はお金だけでは解決できないので、自らボランティアに参加するのもとてもよい貢献です。
ボランティアに参加するためには、ボランティアを募集している団体を探し、応募して参加します。
自分が興味・関心ある活動から探すと探しやすいうえ、楽しく活動に取り組めるでしょう。
主なボランティアのジャンル一覧は以下のとおりです。
ボランティアの種類 | 主な活動内容 |
---|---|
自然保護・環境保全 | 植林や清掃活動など |
海外ボランティア | 現地の社会課題解決など |
障がい者支援 | 生活サポートやレクリエーション活動など |
介護 | 介護スタッフの補助など |
貧困 | ひとり親家庭の支援など |
子育て支援 | 児童館などのサポートスタッフ |
被災地支援 | がれきの撤去や泥出しなど |
地域おこし | 農作業やイベントスタッフなど |
健康・医療 | 病院のボランティアスタッフ |
文化保全 | 文化財の修繕や継承など |
スポーツ | 大会スタッフやクラブのコーチなど |
募金 | 街頭募金を募るボランティアなど |
プロボノ | 資格やスキルを活かした活動 |
その他のボランティア | 治験や万博スタッフなど |
ボランティアの活動内容の種類をさらに詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
できる範囲でSDGs目標達成に貢献しよう
個人でもできる範囲でSDGs目標達成に貢献することが大切です。
小さな行動でも、積み重なれば大きな効果を発揮します。
実際に社会課題に悩む現地に行ったりせずとも、金銭や物品を寄付する方法でも貢献できます。
寄付なら、場所を問わずさまざまな団体・活動を支援することが可能です。
決して大きな金額を寄付する必要はありません。
寄付したい・社会課題を解決したいという気持ちを大切にして、できる範囲でSDGs目標達成に貢献してみてはいかがでしょうか。