寄付といえば、募金のようにお金を支払うイメージを持っている人は多いでしょう。しかし、実際はお金以外にも、物品や人手など様々なものを寄付できます。
つまり、お金はなくとも、他の形で社会貢献することはできるのです。
本記事では、寄付できるものの種類とそれぞれのメリット・デメリットを解説します。また、寄付方法まで説明するので、ぜひ最後まで参考にしてください。
寄付できるものの種類
寄付できるものの主な種類は、下記の通りです。
- お金
- 物品
- 人手(ボランティア)
それぞれ説明します。
お金
お金は最も代表的な寄付方法です。
現金を募金したり、Web上で銀行振込やクレジットカード払いなどをしたりして寄付できます。
お金による寄付には、下記のようなメリットがあります。
- すぐ支援できる
- 寄付先の人たちの状況に応じて、本当に必要なものへの購入に使ってくれる
支援が届く速度が速いですし、お金なら自由にものを買えるので、非常に柔軟な寄付方法です。
また、寄付先の人たちにとって本当に助かるものの購入にお金を充ててくれるので、無駄になることはありません。
ただし、自分が寄付したお金がなにに使われたか正確に把握できないデメリットがあります。自分のお金が寄付先の人たちに間違いなく届いている実感が得られず、やや不安になるかもしれません。
とはいえ、寄付先によっては、寄付先から手紙が届いたり、NPO法人から活動レポートが送られてきたりします。それらを見て、自分のお金がどう役に立っているか確認可能です。
物品
古着やおもちゃ、靴などの物品を寄付できます。
お金がなくとも、不用品や余った物などがあれば、それらを寄付先に届けて支援できるのです。
実際、寄付できる物品の種類はたくさんあります。詳しく知りたい人は、下記の記事を参考にしてください。
物品を寄付するメリットには、下記があります。
- 寄付先の人がどのように使ってくれているかイメージできる
- 自分が送ったものを使ってくれてる写真や手紙が送られてくる可能性がある
寄付した物品がどう役立っているのか、具体的にイメージできる点が大きな特長です。せっかく寄付してもなにに使われたのか分からない、という心配がありません。
一方、寄付した物品が、実は相手にとって不要だったというケースがある点は注意しましょう。
例えば、冬物のコートを気温が高い国に送ってしまうという事態が挙げられます。
物品を寄付する時は、必ず寄付先にとって本当に役立つものかどうか検討しましょう。
人手(ボランティア)
ボランティア活動に参加して、人手を寄付することも可能です。
例えば、恵まれない国へ実際に行って、子どもたちへ食事を届けたり、勉強を教えたりなどをします。
ボランティアに参加するメリットは、下記の2つです。
- 貴重な経験や知識が得られる
- 達成感を得られる
ボランティアでしか得られない貴重な経験ができるのは、大きなメリットといえます。
現地の空気感や人々の暮らしぶりなどは、日本にいるだけでは知れないものが多いでしょう。
ただし、ボランティアは時間とお金がかかってしまう点がデメリットです。社会人になると、まとまった休日を取りにくくなってしまい、なかなか参加できない可能性があります。さらに、現地での食費や交通費などは自己負担となる場合があり、別途費用が発生してしまうのです。
ボランティアに参加したい人は、まとまったお休みとお金をあらかじめ確保しましょう。
寄付できるものの種類別の寄付方法
今回紹介した寄付できるものの具体的な寄付方法を、種類別で解説します。具体的には下記の通りです。
寄付できるもの | 寄付方法 |
金銭 | ・クラウドファンディング ・インターネット募金 ・国際協力団体の会員になる |
物品 | 1.寄付する物品を用意する 2.用意した物品を寄付できる寄付先を探す |
人手(ボランティア) | 下記のいずれかからボランティアに参加する ・エージェント ・国内のNPO ・現地で活動しているNGO |
それぞれ説明します。
金銭を寄付する方法
金銭を寄付する方法は、次の3つです。
寄付する方法 | 概要 |
クラウドファンディング | プロジェクトを立ち上げている団体に、インターネットから寄付できるサービス。寄付型や購入型など様々な形式で寄付できる |
インターネット募金 | 銀行振込やクレジットカード、ポイントなどからインターネットで募金できるサービス |
NPOやNGOなどの会員になる | 会費を払って継続的に寄付する |
それぞれ説明します。
クラウドファンディング
クラウドファンディングとは、様々なプロジェクトを立ち上げている団体に対して、多様な形式で金銭的な支援ができるサービスです。
ものづくりや起業資金の調査、社会貢献活動など多くのプロジェクトがあります。クラウドファンディングでできる寄付の形式は、主に以下の4つです。
- 寄付型:金銭を支払うが見返りはない
- 購入型:金銭を支払って、お礼に寄付先から品物やサービスなどのリターンがある
- 貸付型:支払った金額に対して、一定の割合で金銭が戻ってくる
- 投資型:金銭を支払ったプロジェクトがうまくいけば利益が出る。失敗すれば、損が出る。
NPOやNGOなどの社会貢献活動をしている団体のプロジェクトは、寄付型と購入型として扱われています。ぜひクラウドファンディング経由で、社会貢献活動に金銭を寄付してみてください。
インターネット募金
インターネット募金は、豊富な決済手段で、いつでも募金できる特徴があります。
例えば、Yahoo!ネット募金では、クレジットカードなら100円から、Tポイントなら1ポイントから寄付できる仕組みです。
引用:Yahoo!Japan
ふとした時にすぐ募金できる点が、インターネット募金の特長です。
NPOやNGOなどの会員になる
NPOやNGOなどの会員になって会費を払い続ければ、団体の活動費用が増えて結果的に社会貢献活動につながります。
また、同じ会員の人たちと知りあったり、イベントに参加したりすることで、活動に強く関わっている実感が得られる点も魅力です。
物品を寄付する方法
物品を寄付する手順は、下記の通りです。
- 寄付する物品を用意する
- 用意した物品を寄付できる寄付先を探す
寄付する物品は、不用品や少し汚れているものでも基本的に問題ありません。ただし、寄付先によって、寄付できる物品や物品の状態に一定の基準が設けられている場合があります。
寄付する物品を決めて用意してから、それを寄付できる団体を探すと効率的です。
ボランティアに参加する方法
ボランティアに参加する方法は、主に下記の通りです。
- エージェント
- 国内のNPO法人
- 現地で活動しているNGO
それぞれ説明します。
エージェント
旅行代理店や留学エージェントなどを介して、現地のボランティアに参加します。
留学を兼ねることができるため、語学の勉強も同時にできる点が特長です。
ただし、授業料や交通費などの費用がかかってしまいます。
国内のNPO法人
国内のNPO法人が募集しているボランティアに参加できます。インターネット上で検索すると、募集中のボランティアがたくさんあります。
一度検索して、興味があるボランティアがないか確認してみてください。
現地で活動しているNGO
実際に現地で支援活動をしているNGOに参加して、ボランティア活動ができます。
NGOは現地で活動している分、実情をより詳しく把握している可能性が高いです。
寄付できるものはお金だけではない
寄付できるものはお金だけではなく、物品や人手(ボランティア)などもあります。お金がないからといって、寄付できないわけではありません。
自分ならどのような形で寄付できるか考えて、できそうなものがあれば、ぜひ試してみてください。