募金と聞くと、街中やコンビニエンスストアなどでお金を直接寄付するイメージをされる方もいるでしょう。
しかし、今はインターネットからでも募金できるのをご存じでしょうか。
ネット募金なら、時間や場所を問わず、隙間時間で気軽に社会貢献ができます。
この記事では、ネット募金の概要やメリットなどを詳しく解説します。
さらに、個人でネット募金のサイトを作って寄付金を集める方法も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
ネット募金とは
ネット募金とは、団体がインターネットを通じて募集する募金です。
一般的にはクレジットカードをサイトで登録し、募金したい金額を指定して支払います。
ちなみに、ネット募金に近いものとしてクリック募金があります。
クリック募金は、クリックするだけで募金ができ、費用は一切発生しません。
代わりに、協賛している企業が団体に募金します。
クリック募金について知りたければ、以下の記事で詳しく解説しています。
どちらもネット環境があれば手軽に募金できるところが共通しています。
ネット募金のメリット
ネット募金のメリットは主に以下の3つです。
- いつでも好きなときに好きな金額を寄付できる
- 募金の頻度を選べる
- ポイントを利用して寄付できる
基本的に、ネット環境とクレジットカードさえあれば手軽にできます。
街頭や店頭の募金に比べて、自由度が高いため順番に解説します。
いつでも好きなときに好きな金額を寄付できる
ネット募金は、インターネット環境さえあれば、いつでも好きなときに好きな金額を寄付できます。
インターネットを通じて募金するためです。
また、好きな金額を寄付できる点も魅力です。
1,000円単位など金額の幅が決められている場合もありますが、1円単位で寄付金額を選べる場合もあります。
ネット募金は非常に手軽にできる募金方法です。
募金の頻度を選べる
ネット募金は、募金の頻度を選べる場合があるのも特長です。
例えば、1回だけ募金できるのはもちろん、自分で決めた一定の寄付金額を毎月自動で募金することもできます。
毎月自動で募金する設定をしてしまえば、毎月クレジットカードなどから寄付金額が引き落とされるため、手軽かつ継続的に団体を応援できます。
寄付金額の変更や途中解約なども基本的に簡単にできるので安心です。
ポイントを利用して寄付できる
ネット募金の中には、クレジットカードの支払いなどで貯まったポイントを寄付金に充てることも可能です。
ポイントが使い切れなかったり、使い道に困ったりしたときにネット募金を利用すれば、無駄なくポイントを有効活用できます。
あくまでポイントが消費されるだけで、現金が減るわけではないので気軽に寄付できるでしょう。
ただし、ポイントによる寄付は寄附金控除は受けられません。
募金した団体によっては寄附金控除の対象になる
募金した団体によっては、ネット募金も寄附金控除の対象になります。
ただし、ポイントによる寄付は寄附金控除は受けられません。
実際に寄附金控除の対象になる団体の一例は、以下のとおりです。
- 認定NPO法人への寄付
- 国や地方公共団体への寄付
- 指定寄付金の要件を満たす寄付
- その他
なお、ネット募金でも団体から領収書や受領書が届くため、届いたら大切に保管しましょう。
領収書や受領書などがないと、確定申告時に寄附金控除を適用できません。
また、領収書や受領書は毎月ではなく、年1回の頻度である場合が多いです。
寄附金控除に関する内容は団体のホームページにも基本的に書かれているため、実際に寄付する前に念のため参照しておきましょう。
ネット募金ができるジャンルの例
ネット募金ができるジャンルは以下のようにさまざまあります。
- 国内外の子どもの支援
- 教育支援
- 環境保護
- 災害支援や社会福祉支援
海外でも、戦争や内戦地域や貧困地域の子どもたちの支援や難民支援など多くのジャンルでネット募金を行っています。
ネット募金ができる団体の探し方
ネット募金ができる団体の探し方は、主に以下の2つの方法があります。
- インターネットで検索する
- 集めているポイントから探す
特に集めているポイントがあれば、後者を選ぶとよいでしょう。
なければ、インターネットで検索し、興味関心のあるジャンルや最小の募金額などを鑑みて募金先を選ぶのがおすすめです。
インターネットで検索する
ネット募金をしている団体は、インターネットで検索すれば非常に多く見つかります。
例えば、「ジャンル名+募金」などで調べると、多くの団体が出てきます。
その後、気になる団体のサイトを開き、寄付のページがあれば、そこから手順に従って募金が可能です。
「自分の住んでいる地域+ジャンル+募金」で検索すれば、より身近な団体を支援することもできます。
集めているポイントから探す
クレジットカードなどで集めているポイントから、ネット募金を行える団体を探す方法があります。
「ポイント名+募金」とインターネット検索したり、ポイントの交換サイトで探したりすれば見つかります。
ただし、募金先の団体は貯めているポイントと提携しているもののみになるので注意してください。
ネット募金の方法
ネット募金の方法は、主に以下の4ステップです。
- 募金したい団体を探す
- 団体の安全性を確認する
- 募金の種類を選ぶ ※1回限りか継続か
- 支払い方法を確認する
継続的な寄付を選ぶ場合は、寄付が無理なく継続できるような金額や期間になるよう調整しましょう。
個人でもできる募金サイトの作り方
募金サイトは個人でも作ることができ、ネット募金を募ることができます。
募金サイトの作り方の種類は、主に以下の3つです。
- クラウドファンディングを行う
- 寄付募集サイトに登録する
- ホームページを作って募金ができる仕組みを導入する
クラウドファンディングは、クラウドファンディングサイト上に募金プロジェクトを掲載し、寄付を募ります。
そして、寄付をしてくれた方には、お礼として返礼品や手紙、公式サイトに名前の掲示などを行うのが一般的です。
寄付募集サイトは、寄付プランなど細かく設定して寄付を募ることができるプラットフォームです。
登録を済ませれば、そのプラットフォームが集客やアピールなどをある程度してくれるため、寄付者の目に触れやすくなります。
ホームページを作って募金ができる仕組みを導入する方法は、まず手間はかかるものの、自由度が高い点は魅力です。
団体の活動背景や寄付金の使い道などをより詳細に記載できる一方、寄付を集めるためには自身で寄付者を集客する努力が必要になります。
ツールを選ぶうえで検討するべきポイント
募金サイトを作るにあたって、ツールが必要になった場合は以下の3つのポイントをよく検討しましょう。
- 決済方法の種類
- 月額利用料
- 手数料
クレジットカード以外にも銀行振込、スマホ決済にも対応しているか確認しましょう。
決済方法が多いほうが、多くの方から募金してもらえる可能性が高まります。
また、月額利用料もいくら必要なのか確認しておくべきです。
サービスを利用している間、毎月かかる費用なので、コスト負担が大きくなりすぎないか注意しておくべきです。
プランやツールによって料金は異なるため、団体の規模や予算、使用できる機能などを参考によく検討しましょう。
手数料は、ユーザーが募金サイトを経由して募金した際に発生する料金で、募金を募っている側が負担するのが一般的です。
手数料が高いと、募金額を集めても実際に受け取れるお金が大きく減ってしまいます。
募金を集める方法
効率よく募金を集めるには、以下のような方法があります。
- 多くの人の目に触れるよう宣伝する
- 寄付を強制しない
- 寄付をしてくれたお礼や活動報告をする
まずしっかりと宣伝して、募金を募っていることを発信することが非常に大切です。
サイトを作っただけでは、人目に触れる機会はまずないので、SNSやプラットフォームなどを活用して宣伝していきましょう。
また、寄付を強制すると、相手の善意の気持ちが薄れてしまい、さらなる寄付をしてもらいにくくなります。
悪い評判が広がり、その他の人からの寄付もしてもらえなくなってしまうかもしれません。
そして、寄付してくれたら感謝の気持ちを伝えたり、活動報告を丁寧にしたりすることが大切です。
寄付者が特に気にしているのは、寄付金が目的通りに使われているか、寄付により困っている人の役に立っているかなどです。
お礼状や活動報告書を発行し、感謝を伝えましょう。
このような丁寧な対応が、継続的な寄付につながります。
ネット募金は手軽にできる募金の1つ
ネット募金は、時間と場所を問わずに手軽にできる募金方法です。
さらに、寄付先によっては寄附金控除の対象になります。
また、ネット募金のサイトは個人でも作成することが可能です。
ネット募金を活用し、気軽に社会貢献を始めてみてはいかがでしょうか。