クリック募金の仕組みをご存知でしょうか。
クリックするだけで団体に募金できる仕組みですが、本当に問題ないものなのか疑問に思われている方もいるでしょう。
結論、クリック募金は内閣府や地方自治体も取り入れている安全な募金方法の1つです。
この記事では、クリック募金の仕組みやメリット、注意点などをわかりやすく解説します。
クリック募金とは
クリック募金とは、ユーザーが指定のウェブサイトにアクセスして、対象の団体やプロジェクトのボタンやバナーをクリックすると募金できるというものです。
なお、クリック募金によっては、簡単なアンケート回答が必要な場合があります。
クレジットカードを登録して送金するネット募金と違って、クリックしたユーザーに金銭の支払いはありません。
クリック募金は日本をはじめ、世界各国で導入されている方法です。
日本のNPO団体やNGO団体をはじめ、内閣府や地方自治体も行っているほど、代表的なものとなっています。
募金額の目安は1クリックあたり5円〜10円前後です。
クリック募金の仕組み
クリック募金が成り立つのは、クリックしたユーザーに代わってスポンサー企業がNPO団体やNGO団体などに寄付する仕組みになっているからです。
金銭を負担するスポンサー企業にとっては、クリック募金に参加すると以下のようなメリットがあります。
- 社会貢献性を公にアピールできる場となる
- 企業名が出ることで多少の広告効果が得られる
- 募金した分は損金計上できるため節税になる
上記のメリットがあるため、企業はクリック募金によって社会的信用を得つつ、認知を広げられるのです。
結果、ユーザー自身はお金を支払う必要がなく、気軽に募金できるようになっています。
また、団体側はスポンサー企業が寄付金を集めてくれるため、3者にメリットがあります。
募金と寄付の違い
募金と寄付は、対象の主語に違いがあります。
募金とは、街頭募金に代表されるように、寄付金を集める行為を指します。
一方、寄付は金品を公共団体などに送ることです。
募金はお金を集める側の言葉であり、寄付はお金を送る側の言葉となります。
なお、クリック募金は、バナーをクリックして寄付金を募る行為なので、募金活動といえるでしょう。
クリック募金のメリット
クリック募金のメリットとして代表的なものは以下の3つです。
- クリック1つで募金ができる
- お金がなくても社会貢献できる
- 社会問題への意識が高まる機会になる
クリック募金ならではのメリットもあるため、順に解説します。
クリック1つで募金ができる
クリック募金のメリットは、クリック1つで手軽に募金して社会貢献できるところです。
インターネット環境さえあればできるため、隙間時間に募金できます。
メールアドレスや電話番号など個人情報を入力する必要もないので、セキュリティのリスクもありません。
お金がなくても社会貢献できる
お金がなくても社会貢献できるのは、クリック募金のメリットといえます。
クリック募金をするユーザーはお金の支払いは必要なく、募金額はスポンサー企業が出してくれるからです。
そのため経済的に余裕がなくても気軽に参加できます。
ただし、1クリックあたりの募金額は少額です。
とはいえ、多くの人が継続的に参加すれば多額の寄付になります。
小さくても社会貢献をしたいという人にぴったりです。
社会問題への意識が高まる機会になる
社会問題への意識が高まる機会になるのも、クリック募金のメリットとして挙げられます。
クリック募金のウェブサイトでは、社会貢献活動の内容や寄付金額の実績などをみられるからです。
これらを目にすることで、社会貢献に対する意識が高まり、日本や世界で起きている社会問題に興味を持つきっかけになるでしょう。
クリック募金を採用しているジャンル例
クリック募金を採用しているジャンルは多岐に渡ります。
一例を紹介すると以下のとおりです。
- パラリンピック
- 動物愛護
- 自然保護 など
支援したい分野や団体、プロジェクトをユーザーが選んで寄付できます。
自分の興味があるものを探して、クリックしてみてください。
クリック募金をする方法
クリック募金をする方法は簡単で、以下のおおよそ4ステップで完了します。
- クリック募金のウェブサイトの募金バナーをクリックする
- 募金先の団体をクリック
- 利用規約を確認する
- クリック募金のボタンをクリックする
クリック募金のウェブサイトを探すには、「気になるジャンル+クリック募金」と検索しましょう。
ウェブサイトが複数出てくるので、いくつか見比べて賛同できる活動やプロジェクトからクリックするものを選ぶと良いでしょう。
クリック募金する際の注意点
クリック募金する際の注意点は主に以下の3つあります。
- 募金先のサイトの信頼性を確認する
- 募金先の寄付金の使い道を確認する
- 1日あたりのクリック数の上限がある
クリック募金をして後悔しないようにそれぞれ解説します。
募金先のサイトの信頼性を確認する
クリック募金をする際は、募金先のサイトの信頼性を確認しましょう。
募金先のサイトとは、寄付金を受け取るNPO団体やNGO団体を指します。
信頼性が不確かな団体に寄付してしまうと、寄付金が何に使われているのか心配になるでしょう。
団体の信頼性をみるポイントを以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
募金先の寄付金の使い道を確認する
募金先の寄付金の使い道を確認してから、募金しましょう。
寄付金の使用用途が明確で、活動内容に透明性がある団体の方が安心して寄付できます。
寄付金の使い道を知りたければ、寄付先の団体の公式サイトにアクセスし、活動実績や事業報告などで確認できます。
1日あたりのクリック数の上限がある
1日あたりのクリック数には、基本的に上限があります。
多くのクリック募金は1日1回が上限です。
クリック数を無制限にしてしまうと、スポンサー企業が負担する募金額が膨大に増えてしまう可能性があるからです。
とはいえ、翌日にはリセットされるため、毎日クリックするようにすればよいでしょう。
クリック募金は手軽にできる社会貢献の方法
クリック募金は、クリック1つで手軽にできる社会貢献の方法です。
インターネット環境があれば利用でき、募金額はスポンサー企業がユーザーに代わって負担してくれる画期的な仕組みです。
隙間時間があれば誰でもできる社会貢献なので、ぜひ一度活用してみてはいかがでしょうか。